第10号:「ろう語」と「聴語」の解釈のズレ
カメレオンさんです、
聴者が使う言葉を「聴語」
ろう者が使う言葉を「ろう語」
といいます。
実は聴者とろう者はおなじ言葉を
使っていても、お互いが別の意味で
解釈していることがあります。
具体例を3つ紹介していきます。
●「行くつもり」
ニュアンスに大きな差があります。
聴者はかなり実現可能なときに使います。
ろう者はそれほど決めていなくて
1つの可能性という程度です。
聴者の行く確率は90%くらいで
ろう者は30%ほどです。
●「参加」と「出席」
ろう者にとって「参加」は楽しいイベント
などへの自由参加。
「出席」はまじめな学習というイメージ
があります。
聴者の場合は一応内容によって使い分け
がされているものの曖昧です。
●「~のほうがいい」
聴者は人に注意を促したり、アドバイスを
したりするときに「~したほうがいいよ」
という言い方をします。
しかし、ろう者にとっては強い勧誘という
ニュアンスではなく、ひとつの選択肢という
とらえ方なので、従うかどうかは自由と
受けとめ方をしています。
日常で何気なく使っている言葉ですが
こんなにもニュアンスのズレがあるとは
驚きですよね。
ろう者とのコミュニケーションの際には
違う解釈をされてしまっていないかなと
意識してみてください。
愛を込めて。