第13号:「手話」と「聴語」のズレ
カメレオンさんです、
外国人と会話のズレが生じることが
あるように、手話と聴語の間にも
「言葉のズレ」が生じることがあります。
具体例を紹介していきます。
●「問題ない」
手話では問題ないのだから
100%OKという意味。
聴者にとっては悪いところがないだけで
評価が高いというニュアンスではありません。
●「ちょっと」
ある場所で、ろう者が壁にチラシを貼って
いました。
そこに警備員がやってきて
「ちょっと困りますね」と言われたので
ろう者はたくさん貼りました。
ろう者には『察しの文化』は通じません。
手話で示すとはっきりと「認めない」
「だめ」という表現になります。
●「まだ」
手話の「まだ」はひとつも手をつけて
いないという意味です。
聴語では途中までやっている場合も
完成していなければ「まだ」です。
●「かまわない」
たとえば「今日うちに遊びにきませんか?」
とお誘いしたとき、手話で「かまわない」
と返答されたら…
失礼な答え方だなと思うかもしれませんが
手話の「かまわない」は
「喜んで行かせていただきます」という意味
になります。
手話との間に認識のズレがあることを
知らない方は多いかもしれませんが
知っていることで伝え方を変えることが
できそうですよね。
愛を込めて。